クリスマスを迎えるまでの日々
昨日(11月13日)、
東京では冷たい北風が結構強く吹いていましたが、
木枯らし第一号だったそうです。
先週半ばまでは夏日もあって汗をかいていたはず・・
という記憶も遠い彼方に消えて行ってしまうほど、
冬の空気に包まれてきました。
街を歩くとクリスマスケーキやおせちの予約受付のポスターを目にしますね。
一気に年末に向けての流れが動き出したかのようです。
クリスマスって、
光り輝くイルミネーションや
おいしいお料理
家族や親しい人たちとのパーティ
等々
の映像が目に浮かぶかたが多いかなと思いますが
あなたはいかがですか?
シュタイナー教育の園でも
クリスマス会の時間を持ちます。
でも、一般的なイメージとはちょっと趣が違っていて、
とてもとても静けさに満ちた時間です。
いま日増しに日の出が遅く、日の入りが早くなり、
夜の時間が長くなっている季節で、
最も夜が長いのは「冬至」ですね。
カレンダーで言うと今年の冬至は12月22日。
クリスマスは12月24日がイブ、25日が当日。
ほぼ冬至とクリスマスは重なりますね。
クリスマスはイエスキリストの誕生日ですが、
シュタイナー教育はどの宗教にも属していないので、
イエスの誕生を祝うということはしていません。
じゃあどうしてクリスマス会をするの?
ということになりますね。
それは、
イエスを「光」に置き換えてとらえ、
私たち一人一人の内面奥深くに、
新しい光が誕生する日
という意味でのお祝いをするためです。
いま夜が長くなっている時期、
すなわち「闇が支配している」時期です。
その最も暗い日(夜が最も長い日)に
光が誕生する。
その翌日からは少しずつ少しずつ光が広がっていくわけです。
なんとなくイメージしていただけるでしょうか?
こんな解釈でクリスマス会を持つのですが、
それの前段階があります。
アドベントです。
アドベントとは、
クリスマス当日までの1ヶ月間、
光の誕生を心待ちにする期間です。
「待降節」とも言われます。
園でもいろいろな「できごと」が
このアドベント期間中にあり、
最終目的地のクリスマスに向かっていきます。
こどもたちにとっては驚きや喜びに満ちた体験を重ねていく日々。
ただ、
大騒ぎするような出来事ではなく、
静かな心持ちの中でじんわりと味わう驚きや喜びの体験です。
そう、これまでに何度も「静けさ」「静かな」ということばを使っていますが、
この時期は静けさを内面に持ってすごしていくことがとても大事と言われています。
大人ももちろんそうです。
と言うか、まず大人が静けさを持ってクリスマスへの準備を始めることが大事。
深ーく呼吸をし、
ものごとの本質に思いを馳せ、
内面の状態を整えていくこと。
これがこの時期に意識すべきことです。
大人が整うと、こどもは自然に整っていくから不思議です。
そんな静けさの中で、
一日一日、クリスマスへのカウントダウンをしていけるといいですね。
さて、そんな落ち着いたクリスマスを、
幼いこどもと共に迎えていくときにいい脇役になりそうなものがあります。
たとえば園だと、
みつろうろうそく(子どもたちと手作りします)、
ろうそく消し(吹き消すのではなく、素敵なろうそく消しを使います)、
美しい響きのグロッケン(小さな鉄琴)やキンダーハープ、
クリスマスにちなんだカード、
木製のシンプルなカード立て
クリスマスのクリッペ、
きれいな色の貴石、
等々。
これらの一つでもお家に置いてみていただけると、
お家の空気がちょっとすてきに変化していくかなと思います^^
でもどこで買えばいいの?
こどもがいると街の中に出るのも大変だし、、
と、いう方には高輪園で開催するクリスマスマーケットをお勧めします。
2023年は11月24日14時~16時15分に開催します。
クリスマスマーケットでおすすめしたいのは、
「アドベントカレンダー」。
アドベントの期間に、
クリスマスを心待ちにする日々を、
小さな心によりそってすごしていける体験型カレンダーです^^
毎日、その日の部分を開けると、
そこには素敵な何かが・・☆
小さな贈り物が毎日あるって、ワクワクしますよね。
でも何度も申し上げているように、
決してどんちゃん騒ぎをするようなものではありません。
そっと開けて、
ほっと温かさを受け取って、
クリスタルの輝きのような光のかけらのような喜びを一ついただく。
そんな体験ができるカレンダーです。
アドベントカレンダーにはいろんな形状やアイデアがあって、
さまざまなものがあります。
今回のクリスマスマーケットでお目にかけるのはどんなものなのかは、
当日直接ご覧になってくださいね。
もちろん他にもクリスマスのプレゼントにふさわしいものもたくさんご用意していますので、
ぜひお手にとってみていただけたらと思います。
おこさまとご一緒でも、大人の方だけでも大丈夫です。
ご来場を心よりお待ちしています。
赤川幸子