2023年12月に、国が今後5年程度の政策の方向性を定めた『こども大綱』の中で、「アタッチメント」の重要性を初めて打ち出した(明文化した)のをご存知ですか?
「アタッチメント」とは、イギリスのジョン・ボウルビイ(1907~1990)という児童精神科医が提唱した発達理論で、日本では「愛着」という意味合いで訳されています。
保育や教育関連の勉強をしたかたは必ず教科書に出てくるほどの理論なのですが、なぜ「今」なのでしょう。
日本だけでなく海外でも生きづらさや人間関係に悩む人が増え、その解決に「アタッチメント」が有効だと世界的に注目され始めているようです。
アタッチメントによって、人とつながることで満たされ、それが心の健康や幸福度に影響を与えることが研究結果として分かっているそうです。
そして、幼少期のアタッチメントの形成が、のちの心身の健康や幸福度に影響を与えることも分かっているとのこと。
要は、幼少期にアタッチメントによってしっかりと愛着形成されていると、大きくなって困難にぶつかっても健全に乗り越えていける人になれる、ということですね。
「アタッチメント」の中身を紐解いていくと、シュタイナーこども園での実践内容に行き着き、あらためて愛着形成の重要さに納得しました。