光を待つ一か月。アドベントの時間

街にはクリスマスケーキやおせちの予約ポスターが並び、年末の気配が一気に近づいてきました。
クリスマスと聞くと、イルミネーションの輝きやごちそう、パーティーなどを思い浮かべる方が多いと思いますが、あなたはどうでしょうか。

シュタイナー教育の園でもクリスマス会を行いますが、一般的な華やかなイメージとは少し違い、とても静かで落ち着いた時を過ごします。
今は日が短くなり、夜が長くなる季節。今年の冬至は12月22日。冬至とクリスマスはほぼ重なります。

クリスマスはイエスの誕生の日ですが、園では宗教として祝うのではなく「光が生まれる日」と捉え、一人ひとりの内側に生まれる新しい光を喜ぶ日と考えます。
一年で最も夜が長い時期に、生まれた光がそこから少しずつ広がっていく。そんなイメージです。

そしてクリスマスまでの約1ヶ月を「アドベント(待降節)」と呼びます。
園ではこの期間に様々なできごとがあり、子どもたちは静かであたたかな驚きや喜びを重ねながら、クリスマスを迎える準備をしていきます。
にぎやかに盛り上がるというより、心の奥でじんわりと味わう体験です。
まず大人が静けさを大切にし、深く息をし、本質に思いを向けること。大人が整えば、子どもも自然に整っていきます。

そんな落ち着いたクリスマスを家庭で迎えるとき、そっと寄り添う小さな道具があります。
みつろうろうそく、ろうそく消し、グロッケンやキンダーハープ、美しいカード、木製カードスタンド、クリッペ、貴石など。
どれか一つでも家に置くと、空気がすこし澄んでいくように感じられるかもしれません。

静かに光を待つアドベントの時間を、一日一日ていねいに過ごしていけますように。

2026年度 園児募集中

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