「どう伝えるか(how)ではなく、何を伝えるか(what)」
この一文は、最近読んだ本に書かれていたものです。
※『すごい言語化』(木暮太一/著、ダイヤモンド社)
よくこどもに、
「さあお出かけだから片付けてー」
と言うことありますよね?
あるいは
「ちょっとだけならおもちゃ出していいよ」
なんていうこともよく言いそうですね。
でも、
大人のその言葉にこどもはすぐ思った通りの反応をしてくれるかというと、
なかなか微妙だったりします^^;
「片付けて」って言ってるのに全然片付けない。。
「ちょっとだけなら」って言ったのにこんなにたくさん!
という状況になり、
そして最後に
「いい加減にしなさーい!」
とか
「何回言ったら分かるの!?」
という、子育てあるある言葉が口から出てしまう(苦笑)
でも、上記にご紹介した本を読んでいて、
本当にこどもに伝わる言葉を明確に使えているかというと、
実は大いに改良の余地ありかも知れないと思った次第です。
「片付けてー」といわれても、
幼児期のこどもには漠然としすぎていて何をどうするのかがわからない。
「つみきを全部この籠に入れてね」
「お人形を寝かせてきてあげてね」
と言う風に具体的に言ってあげると確かにこどもはすぐ動きます。
「ちょっとだけならおもちゃを出してもいいよ」
というのも、こどもには「ちょっと」がどれくらいなのかわからない。
これも
「このつみきの籠だけ出して遊んでていいよ」
「こびとの人形だけ使っていいよ」
という風に具体的に言ってあげると、こどもにもよくわかります。
実は園ではこのような伝え方を実践していて、
こどもたちが迷わずにすむ配慮が日々のベースにあります。
外出の前は、
「支度して」じゃなく、
「ぼうし、じゃんぱー、くーつ♪」
という感じでちょっとリズムかるに唱え言葉を口ずさんだりしています。
するとこどもは、
まず帽子を被り、
次にジャンパーを着て、
靴を履く
という順番で支度を進めていけるわけです。
よく、優しく伝えるか、厳しい口調で伝えるかを迷う親御さんがおられますが、
それよりも、
何を伝えるかがしっかりできていないとこどもには伝わらないですね。
そんなことを先にご紹介した本(『すごい言語化』木暮太一/著、ダイヤモンド社)
を読みながら思い浮かべていました。
大人同士でも思いを100%伝える事って本当に難しいのですが、
相手が幼児期のこどもであればなおさらですね。
こどもに分かる言葉づかいをしているかなあ・・?
と、ここで少し自分の言葉を見直してみるのもよいですね。
ママやパパの意図していることがこどもに伝わると、
親子間の摩擦やバトルが激減することと思います^^
要はこどもは、
言うことを聞きたくないと思っているのではなくて、
よくわからないだけ、かもしれません。